DreamExpress

• 05/06/02:59

｢ 忘却の彼方  ｣

拝啓

最近忙しく､時は流れていき､費やす日々．．．
あの日の約束は､忘却の彼方へと融けていく．．．
偶然再会すると気恥ずかしく､濃密な時間が蜃気楼のように霞む
それは､徐々に時が積み重なった証であった｡
その事に気づいた時､得体の知れないモノが
心に閂を掛け､また ｢ 想い扉 」 を閉ざし､キオクを過去の石に変える｡
やがて､石が再び艶めき光り出す迄．．．．
そして僕はいつも待っている．．．．幾千もの情報が飛び交う空間でひとり．．．｡
孤独の中で､モガキながらアガキながら､誰か思い出してくれるのを．．．｡
忘却の彼方で待っている素晴らしい時間が､訪れるまで．．．｡
只の一度も､コンタクトは試みない．．．全ては期が熟すまで．．．｡
孤独な時が､心を磨く｡ それは甘美なモノでなく､無情にも荒いヤスリである｡
今こそ冷却期間､焼き入れの重要な儀式｡
やがて､しなやかで折れない魂を作る為の行程｡
凍てつく痛みを耐えながら､忘却の彼方が照らされるまで､このまま．．．
そして．．．留め置かまし我の影．．．｡

敬具

• 07/09/23:06
• 前夜祭
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